GEMFOREXの金融ライセンスは危険なの?安全に資産は守られるのか

GEMFOREX(ゲムフォレックス)は2014年にサービスを開始、2021年には口座開設数も40万件を突破した最大手のひとつといえる海外FXブローカー。

そんなGEMFOREXですが、実は金融ライセンス周りは弱く、2014年~2017年の約4年間は金融ライセンスなしで運営していました。

2017年7月にようやく金融ライセンスを取得し、ある意味では海外FXブローカーとしての市民権と、ユーザーからの信頼を得られたというところでしょう。

この記事では、そんなGEMFOREXの金融ライセンス事情について、詳しく紹介していきます。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)は金融ライセンスを取得済み

さて、先述した通りGEMFOREX(ゲムフォレックス)は設立した2014年から2017年中旬までは金融ライセンスを持っていませんでした

約4年間、金融ライセンスなしで運営していたGEMFOREXですが、2017年7月にようやく金融ライセンスを獲得します。

獲得した金融ライセンスは、GEMFOREXの本社があるニュージランドの金融ライセンスでFSPFinancial Service Provider register)というもの。

GEMFOREXのFSP

このFSPを獲得したことで、GEMFOREXは「金融ライセンスがある海外FXブローカー」という待望の肩書を得られたといえるでしょう。

GEMFOREXとしてもできれば信頼性をアピールしていきたいため、金融ライセンス獲得にはかなり力を入れていたみたいです。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)が金融ライセンスなしと
噂される理由

続いて、金融ライセンスを取得したGEMFOREX(ゲムフォレックス)が今でも「金融ライセンスなし」と一部で評価されている理由を見ていきましょう。

こちらは結論からいうと、ほとんどの理由は以下の2つ。

  1. 金融ライセンスなしの印象が残っている
  2. FSPはあまり強くない金融ライセンスだから

上記、ひとつずつ見ていきましょう。

金融ライセンスなしの
イメージが残っている

こちらは先述した通り、GEMFOREX(ゲムフォレックス)は海外FXのサービスを開始した2014年~2019年中旬までは、金融ライセンスなしで海外FXを運営していた影響。

この記事を書いているのが2021年3月で、GEMFOREXが金融ライセンスを取得したのが2019年6月。

GEMFOREXの運営歴を金融ライセンスあり・なしで分けてみると、

  • 金融ライセンス有…約2年
  • 金融ライセンス無…約6年

上記の通り、金融ライセンスがない時期の方がかなり長いことに。

6年間も金融ライセンスなしで運営していたとなると、「GEMFOREXは金融ライセンスなしのブローカー」というイメージが定着するのも仕方ないでしょう

今も金融ライセンスなしのイメージが消えきっていないということですね。

FSPは政府が発行する
金融ライセンスではない

続いては、GEMFOREX(ゲムフォレックス)が取得した金融ライセンス「FSP」について。

結論から言うと、このFSPの信頼性が実は微妙といわれてしまっても仕方ない点が多いです。

「どういうこと?」と思う方も多いでしょうから、詳しく説明していきましょう。

実はニュージーランドで取得できる金融ライセンスには主に2種類あって、以下の2つ。

  • FMA…ニュージーランド政府の金融庁が発行
  • FSP…ニュージーランド証券投資委員会が発行

上記を見てわかる通り、FSPは政府直轄組織が発行した金融ライセンスではありません。

もちろん、「政府直轄ではない」から信頼性に問題があると判断するのは早いでしょう。

とはいえ、「FSPは政府発行の正式な金融ライセンスではないから信頼性は微妙だ」というイメージをユーザーが持ってしまうのも仕方ないともいえますね。

GEMFOREXは金融ライセンスなしで運営した6年間と、ようやく取得した金融ライセンス「FSP」の信頼性が微妙なことから、未だに安全性を疑われる面はたしかに否めません

ユーザー目線でもGEMFOREXの安全性については賛否が分かれるので、判断が難しいところです。

そこで、次はちょうど話題にも出たGEMFOREXが取得した金融ライセンス「FSP」について詳しく見ていきます。

このFSPがどんなものなのか確認して、GEMFOREXの安全性を判断する材料にしてみましょう。

FSPはどんな金融ライセンスなのか

さて、FSP(FSPRとも表記します)ですが正式名称は「Financial Service Provider register」となっています。

日本語に和訳すると「金融サービス提供者登録」といったところでしょうか。

先ほども述べましたが、このFSPはニュージーランド(NZ)の証券投資委員会が発行しているもので、政府直轄の金融庁が発行したものではありません。

しかし政府直轄ではないとはいえ、このFSPに登録するためには条件もあってそれは以下の4つ。

  1. NZにオフィスを持つ
  2. オフィス内に、コンプライアンスディレクターを雇う
  3. 顧客の管理手続きはNZ国内のオフィスで取り扱う
  4. NZ国内に会社法上の法人登録がされている

上記に加えて、FSPを登録する際にはニュージーランド証券投資委員会のコンプライアンス検査も入っているとのこと。

実際FSPにどのくらいの信頼性・安全性があるかの判断は難しいですが、金融ライセンスがないよりはマシなのは間違いないでしょう。

少なくとも、GEMFOREX(ゲムフォレックス)は金融ライセンスを取得して「安全性がある」とアピールする姿勢はありそうな感じ。

IS6FXなど未だに金融ライセンスがない海外FXブローカーもあるので、ある程度はこのFSPを評価してあげてもよいのではないでしょうか。

さて、FSPについての説明は以上になります。

次は根本的な話ですが、GEMFOREXが本当にFSPを持っているのか?を確認してみましょう。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)は本当にFSPを持っている?

GEMFOREX(ゲムフォレックス)の公式サイトには、以下の画像の通り、ニュージランド金融ライセンスFSPに登録している旨の記載があります。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)の金融ライセンス-FSP

上記、FSP検索画面でGEMFOREXの正式名称「GEM GROUP NZ LIMITED」を検索すると、しっかりFSP登録されていることがわかります。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)はしっかりとFSPに登録されている

流石にFSPには本当に登録しているようなので、この点については安心できますね

GEMFOREX(ゲムフォレックス)が日本の金融庁から警告を受ける理由

続いて、GEMFOREX(ゲムフォレックス)が日本の金融庁から警告を受けた件について見ていきましょう。

まずは事実として、多くの海外FXブローカーが日本の金融庁から警告を受けていることは知っておきたいところです。

どの海外FXブローカーも警告を受ける理由はほとんどは以下の2つ。

  1. あえて日本の金融庁に登録してしない
  2. 日本人向けサービスと判断されている

ひとつずつ詳しく見ていきましょう

日本の金融庁にあえて登録していない

多くの海外FXブローカーが警告を受けている理由は、ひとことでいえば、日本の金融庁に登録せずにFX会社を運営しているためです。

日本の金融庁に登録してしまうと、海外FX最大の特徴ともいえる以下のような特徴がほとんど規制されてしまいます。

  1. 25倍以上のハイレバレッジ
  2. 追証のないゼロカットシステム
  3. 豪華なボーナス

上記すべてが日本では規制されてしまうので、海外FXブローカーはあえて日本の金融庁には登録しない。登録しないがゆえに警告を受けるのも仕方なしといったところでしょう。

日本人向けにサービスを提供していると考えられている

続いては特にGEMFOREX(ゲムフォレックス)に当てはまる内容。

日本の金融庁から警告を受けている海外FXブローカーのほとんどは、日本人向けにサービスを提供していると思われているブローカーです。

ざっくりいうと、公式サイトで日本語が用意されている海外FXブローカーのほとんどといってもよいでしょう。

その中でも、特にGEMFOREXは経営陣4人のうち3人が日本人で、公式サイトも綺麗な日本語でつくられています。

GEMFOREXの公式サイトには「Made in Japan」の記載もあるので、まさに「日本人向け」のサービスといった感じは否めないでしょう。

こちらも日本の金融庁から警告を受けるのは致し方ないところですね。

以上、GEMFOREXが日本の金融庁が警告を受ける理由についてでした。

記事の最後に、GEMFOREXの金融ライセンスについてQ&Aをまとめたので、気になる方は読んでみてください。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)の金融ライセンスに関するQ&A

最後に、よくある質問とその答えをいくつか紹介して記事の終わりにしたいと思います。

もしGEMFOREXが破綻した場合、金融ライセンスがあるので安心してよいですか?
はい。GEMFOREXは顧客の資金と同額の資金を信託保全しているため、ユーザーの資産は守られます

 

金融ライセンスを保有しているということは、出金には必ず対応してくれますか?
はい。基本的には出金拒否などなく、対応してくれます。
ただし、GEMFOREXの規約に反したトレードの場合は、出金拒否、あるいはそれに準ずる対応をされる可能性はあるので注意しましょう。

GEMFOREX(ゲムフォレックス)の金融ライセンスまとめ

以上、GEMFOREX(ゲムフォレックス)の金融ライセンスについてでした。

金融ライセンスというややカタメな内容をこの記事では扱ってきましたが、筆者の考えとしては、金融ライセンスの有無だけで安全性を判断するのはナンセンスと思います。

もちろん、金融ライセンスがあるに越したことはないでしょう。

しかし、実際にブローカーに入金するのは自分のお金。そのブローカーが入金分や利益をしっかり出してくれるのか、最終的に判断するのは自分自身です。

ブローカーの評判や金融ライセンス、実際の入金額を考慮しつつ、自分が信頼できると判断したブローカーでトレードするのが一番

GEMFOREXが信頼できるかどうか、利用するかしないかの最終判断はぜひご自身でしてみてください。

そんなGEMFOREXの気になる安全性や評判については、こちらにまとめていますので、是非参考に。